効率的に集中力をアップして成果を出す方法

急いで作業をしなければならないけれど、気分が乗らず、仕事のタスク、または勉強がまったく進まない。誰にでもよくあることだと思う。

こんな場合、みなさんなら、どのように対処するだろうか。とにかく自分を追い込んで無理矢理でも集中する。こんな具合だろうか。

確かに、人間は重いカラダと気持ちを起こして、何かを始めたら、それなりに集中して作業は進む。だけれど、これが何時間も続くかと言えば、なかなか難しい。

そんな方々に、世界のエグゼクティブがこぞって使っている、集中力をアップする手法を紹介したいと思います。

目次

■効率的に時間管理し成果アップ【ポモドーロ・テクニック】

数年前にネットで話題になったので、ご存じの方も多いかもしれない。
それから数年を経てこのテクニックを発明したフランチェスコ・シリロ氏自身が著書を出版した。

【どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る】-ポモドーロ・テクニック入門-

という著書だ。翻訳版が出版されたのが2019年。このテクニックがPDFで配信されたのが2006年だ。生産性を上げるテクニックとして世界中で高い評価を受けている。

とくにエグゼクティブ層が使い始め、世界中に広がった。

ポモドーロ・テクニックとは?

どんなテクニックなのか。本のタイトルを見ればズバリそのもの。

30分区切りで作業を行う方法だ。25分作業をして5分休憩する。

これで1ポモドーロ。

そして、休憩が終わればまた25分+5分。

これで2ポモドーロとなる。

これを4ポモドーロ繰り返して、大きな休憩を取る。4ポモドーロとは2時間の作業だ。

ポモドーロって、そもそも何?

ポモドーロとはトマトのこと。発明者のシリロ氏が学生時代に使っていたキッチンタイマーがトマトの形をしていたため、この名前がつけられた。

ポモドーロ・テクニック

■やり方は実にシンプル

ただ25分集中して5分休憩する。これを繰り返せばいいだけ。こんなにシンプルなことはない。

馴れないうちは25分が長く感じることもある。集中が得意な人なら短く感じるかもしれない。
長く感じる人は、それでかなわない。もし、出来なくても自分を責めずに、次のポモドーロに移る。
失敗しても次がある、という気持ちで続けることが大切だ、とシリロ氏は述べている。

集中を続けるのではなく休憩が大事。

ポモドーロの特長は、長い時間を通して作業するのではなく25分で一旦区切るところにある。
なぜか。それは休憩が大切だからだ。何時間もぶっ通しで作業すると、逆に能率が落ちる。
だけど、休憩することで脳は常にリフレッシュされ、能率が高まった状態をキープしながら、長い時間、作業をこなしていくことが可能なる。

タスクを計画的に決めてやる

まず、一日のはじめに、やるべきことをシートに書き出し、それをこなすことを目標にポモドーロを進めていくことをシロリ氏は推奨している。

出来ればタスクを消し、出来なければ再度こなす。

これで生産性が上がる。

4回ポモドーロごとに長い休憩を取る

4ポモドーロで2時間。これで区切りをつけて、15〜30分間の休憩を取る。この休憩の間に、電話やメールのチェック、デスクを片付けたりする。限りなくシンプルなことに時間を割いて、複雑なことはやらない。次のポモドーロに向かうために脳を最高の状態にしておく。

5分の休憩でもそう。やってみるとわかるが、5分が案外長く感じる。この休憩は何も考えず、柔軟体操をしたり、カラダを大きく動かす動作をするとリフレッシュされる。コーヒーやお茶を飲むのもいい。トイレも済まそう。

ポモドーロ中は集中できる音を流す

ラジオやテレビを流しながら作業をすると、時々、気になる事柄が耳に入ると、つい神経をそちらに向けてしまう。これは音楽でも同じ。日本人なら日本語の歌詞は意味を捉えてしまうので、集中にはあまり向かない。

理想は意味のない音がいい。音楽ならクラシックなどのインストゥルメンタル系。でも感情が動かされることがあるから、一番いいのは自然の音。波や風などの自然の音がいい。心が凪いだ状態で集中力が高まる。

■実際に試してみてどうだったか?

ポモドーロを実際に数日試してみた。ぼくは基本的に集中力を欠きやすいタイプ。とくにいまは、SNSやYouTubeが花盛りな時代だ。集中が散漫になる要素が数え切れない。

集中していても、つい何かと気を取られる。集中が途切れる。休憩が長くなると、次の集中までまた時間がかかる。

また長時間作業を連続し、集中してやっても、脳が疲れ果て、次の長時間のスパンに入るまでに相当な時間を要することがある。前の長時間作業でかなりの疲労があるようだ。

だから、結局、1つのタスクをこなすのに時間がかかり疲労が相当たまる。

そこで、このポモドーロ・テクニックを使ってみたのだけれど、確かに効率が上がった。何が良いかと言えば、集中力の質が圧倒的に高まる。とにかく25分間は目の前の作業にグッと入り込む。一旦5分の休憩をする。そして、気がつけば、疲労感もなく長時間の作業をこなしている。もちろん、効率は断然いい。

集中に入るまでが短時間

人間は集中に入るまでに暫く時間がかかる。無理矢理にでも机に座って作業にかかれば、没頭していくのだけれど、ここまでの道のりが遠い。

しかし、ポモドーロ・テクニックなら、いきなりカウントダウンが始まる。そのためか集中力がすぐに高まっていくのがわかる。

ポモドーロ・テクニックの利点

締切に追い込まれた状態でも、集中力を高め効率的に作業をこなせる。これが利点と言える。散漫になる時間が軽減するから、時間が確実に有効に使われているという意識が芽生える。自然に作業の質も上がることになる。

[利点]
・常に休憩を挟むことで思考が明瞭になり、集中力が向上。
・質と量、両方において作業の効率が高まる。
・仕事や勉強のプロセスが改善される。
・粘り強さがつき、状況に左右されなくなる。
・意志決定、判断力がつく。
・目標設定を確実にこなす自信がつく。

【まとめ】ポモドーロ・テクニックを行う手順

 1. タスクを決める。
 2. 25分の作業を行う。
 3. 5分の休憩する。
 4. これを4回繰り返す。
 5. 長い休憩を取る。15〜30分
 6. また、25分の作業を行う。
 7. 1日、これを繰り返す。
 8. ポモドーロを行う間は、自然の音を流すのが理想。

※ポモドーロをカウントするのはスマホ・アプリがおすすめ。

ひとつ、断っておくことがある。
それは、自分が好きなことにはこのポモドーロ・テクニックを使わないこと。
好きなことは思う存分、時間を気にすることなく行うのが良いとシリロ氏は書いている。

以上です。

発明者、フランチェスコ・シリロ氏の著書にはチームでポモドーロ・テクニックを採用し成功を収めた事例が紹介されている。

タスクシートなども掲載されているので、ぜひ、一度著書を読んでみることをおすすめします。

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この記事を書いた人

オフィス スルースカイ 代表|広告制作、WEB制作、コピーライター|フリーランス歴20年|ブログではITにまつわる情報を発信|時々、趣味の仏教をわかりやすく解説します|プログラミングや動画編集のスキルもあり|SEO上段者へ邁進中|

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