WordPressでサイトを作るとき、サーバーの次に決めるのがテーマです。そしてテーマは、あとから変えるのが一番やっかいな要素でもあります。
私はOffice ThroughSkyという屋号で2004年からWeb制作をしています。このサイト自体もWordPressで、テーマはSWELLを使っています。自分で毎日触っているものと、クライアント案件で選んできたものの両方の視点で、2026年8月時点の状況を整理します。
2026年8月14日に全面改訂しました。2022年の初版から、テーマの価格・ラインナップともに変わっています。特に「JIN」は後継の「JIN:R」が登場し、状況が変わりました。
結論:用途別のおすすめ
| あなたの状況 | おすすめ | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 迷ったらこれ。記事を書くのが主目的 | SWELL | 17,600円 |
| デザインで悩む時間を減らしたい | JIN:R | 19,800円 |
| アフィリエイトを作り込みたい | AFFINGER6 | 14,800円 |
| まず0円で始めたい | Cocoon | 無料 |
| 表示速度を最優先したい | Luxeritas | 無料 |
※ 有料テーマはいずれも買い切りで、月額課金ではありません。2026年8月14日時点の各公式サイトの表示価格です。
テーマ選びで本当に効いてくる3つの基準
デザインの好みは最後で構いません。20年やってきて、あとから効いてくるのはこの3点だと思っています。
基準1:ブロックエディタに最適化されているか
WordPressの標準エディタはブロックエディタ(Gutenberg)です。旧エディタ前提で作られた古いテーマを選ぶと、書くたびにストレスがたまります。
記事を書く時間はサイト運営の大半を占めます。ここの快適さは、続くかどうかを左右します。デザインの美しさより優先して確認してください。
基準2:複数サイトで使えるライセンスか
サイトを1つしか作らないつもりでも、実際には2つ目を作りたくなることがよくあります。1ライセンス1サイトのテーマだと、そのたびに買い直しです。
SWELLやAFFINGERのように複数サイトで使えるものを選んでおくと、後々の出費が変わります。
基準3:乗り換えるときに何が壊れるか
これが最大の落とし穴です。有料テーマの多くは「独自ブロック」を持っています。便利なのですが、テーマを変えた瞬間に、それらを使った箇所がすべて崩れます。100記事書いたあとに乗り換えると、全記事の手直しが発生します。
だからこそ、テーマは最初に決めて、できれば変えないのが理想です。安いからと無料テーマで始めて、あとから有料に移る計画なら、記事数が少ないうちに済ませてください。
逆に、独自ブロックをあまり使わず標準ブロック中心で書いておけば、乗り換えコストはかなり下げられます。実務的にはこれが一番効く自衛策です。
有料テーマ5選【2026年8月時点】
| テーマ | 価格(税込) | 複数サイト | 特徴 |
|---|---|---|---|
| SWELL | 17,600円 | ◯ 無制限 | ブロックエディタ最適化。国内で最も勢いがある |
| JIN:R | 19,800円 | ◯ | デザインの完成度。着せ替えが強い |
| AFFINGER6 | 14,800円 | ◯ | アフィリエイト向け機能が豊富 |
| THE THOR | 16,280円 | ◯ | デザインと集客機能を一体で |
| SANGO | 14,800円 | ◯ | やわらかいデザイン。読みやすさ重視 |
SWELL|このサイトで使っています

株式会社LOOSが開発する国産テーマ。17,600円の買い切りで、複数サイトに無制限で使えます(SWELL公式サイト)(GPL100%でライセンス制限なし)。
私がこのサイトで使っている理由は、デザインではなく書くときの快適さです。ブロックエディタへの最適化が徹底していて、記事を書く動作が素直に速い。装飾のためにHTMLを触る場面がほとんどありません。
- 強み:ブロックエディタの完成度が高く、執筆が速い
- 強み:買い切り・複数サイト無制限でコスパが良い
- 強み:利用者が多く、困ったときに情報が見つかる
- 弱み:17,600円は有料テーマの中では安くない
- 弱み:独自ブロックが便利すぎて、他テーマへ移りにくくなる
最後の点は正直に書いておきます。使い込むほど乗り換えコストが上がる構造は、SWELLに限らず高機能テーマ共通の性質です。
JIN:R|デザインで迷いたくないなら

人気テーマ「JIN」の後継として登場したのがJIN:Rです。価格は19,800円と今回紹介する中では最も高いものの、デザインの完成度と着せ替え機能の充実で選ばれています。
「デザインを考える時間を、記事を書く時間に回したい」という方には合理的な選択です。ConoHa WINGなど一部のレンタルサーバーでは割引価格で購入できます。
これから購入するなら、旧「JIN」ではなく後継のJIN:Rを確認してください。上の画像は旧JINのものです。
AFFINGER6|アフィリエイトを作り込むなら

14,800円。収益化のための機能が非常に多く、ランキング作成、ボタン、細かいABテスト的な出し分けなどが標準で揃っています。
その代わり設定項目が膨大で、初心者が最初に触ると迷います。「作り込みたい人向け」であって、「手軽に始めたい人向け」ではありません。
THE THOR|デザインと集客機能を一体で

16,280円。デザインテンプレートが豊富で、着せ替え感覚でサイトの雰囲気を変えられます。SEO関連の機能も一通り内蔵しています。
SANGO|読みやすさとやわらかい印象

14,800円。やわらかい配色とマテリアルデザインが特徴で、読み手にやさしい印象のサイトを作りやすいテーマです。医療・教育・子育てなど、硬すぎない雰囲気が合う分野と相性が良いと感じます。
無料テーマという選択
結論から言うと、無料テーマでも十分にサイトは作れます。有料テーマが必要なのは、時間を金で買いたい場合です。
Cocoon|無料テーマの定番

国産の無料テーマとしては最も利用者が多く、機能も豊富です。吹き出し、目次、ランキング、広告管理まで無料で揃っています。情報量も多いので、詰まったときに解決しやすい。
「まず作ってみて、続きそうなら有料に移る」という進め方をするなら、Cocoonから始めるのは合理的です。ただし前述のとおり、移るなら記事が少ないうちに。
Luxeritas|速度重視
知名度はCocoonに劣りますが、表示速度に特化した完成度の高い無料テーマです。機能面も不足はありません。速さを最優先するなら候補に入ります。
2022年の初版では「Xeory Extension」と「Rebirth」も紹介していましたが、現在の提供状況を確認できなかったため、今回の改訂では掲載を見送りました。
有料と無料、どちらを選ぶべきか
判断はシンプルです。
- 趣味・記録目的、あるいはまず試したい → 無料テーマで十分
- 収益化や集客が目的で、時間を節約したい → 有料テーマ
- クライアントのサイトを作る → 有料テーマ(サポートと保守性のため)
有料テーマの本質は「デザインが良くなること」ではなく、設定や装飾に費やす時間を減らせることです。1万数千円で数十時間が浮くなら安い、という判断になります。逆に時間が余っているなら、無料テーマを触り倒すほうが勉強になります。
よくある質問
Q. テーマを変えると記事は消えますか?
記事本文は消えません。ただしテーマ独自のブロックや装飾を使っていた箇所は表示が崩れます。見出しや段落など標準ブロックで書いた部分は問題ありません。
Q. 有料テーマは毎年お金がかかりますか?
今回紹介した5つはすべて買い切りです。月額・年額の課金はありません。ただしテーマによっては、サポートやアップデートの提供期間に条件がある場合があるので、購入前に確認してください。
Q. SEOに強いテーマはどれですか?
正直に言うと、テーマを変えて検索順位が上がることはほとんどありません。どのテーマも基本的なSEO対応は済んでいます。順位を決めるのは中身です。テーマは「書きやすさ」と「読みやすさ」で選んでください。
Q. サーバーとテーマ、どちらを先に決めますか?
サーバーが先です。テーマはあとからでもインストールできますが、サーバーは移行に手間がかかります。サーバー選びはこちらの記事で6社を比較しています。
まとめ
- 迷ったらSWELL(17,600円)
。私自身このサイトで使っています
- デザイン重視ならJIN:R(19,800円)、収益化重視ならAFFINGER6(14,800円)
- まず0円で始めるならCocoon。速度重視ならLuxeritas
- 選ぶ基準はブロックエディタ対応・複数サイトライセンス・乗り換えコスト
- テーマ変更は独自ブロックが崩れる。移るなら記事が少ないうちに
- テーマを変えても順位は上がらない。順位を決めるのは中身
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※ 本記事は2026年8月14日時点の各公式サイトの情報をもとに作成しています。価格・仕様は変更される場合があるため、購入前に公式サイトでご確認ください。一部にアフィリエイトリンクを含みます。


