ついイライラする、その原因と解決方法を探る

イライラ解消

【いらち】関西ではこんな表現がある。性急で落ち着きのないさま。 また、そのような人のことを指し示している。いつも誰かを怒鳴りつけているような人だ。少なからず周りにいるだろう。それが上司や先輩だったら、場の雰囲気が悪くなる経験は多くなる。

人のイライラは気持ちよくないが、自分のイライラも気持ちよくないものだ。例えば、あなたが一家の大黒柱なら、疲れて仕事から家に帰って、ただいま、と言って玄関を開ける。家族はテレビに夢中で誰もこちらを見向きもしせず「おかえりなさい」とも言わない。その時あなたは思うかもしれない。誰のお陰で生活できると思っているんだ!!!と。そして、家族を怒鳴るように、もう一度『ただいま!!!』と家中に声を響かせる。これでもう家の空気は一変する。最悪のシナリオだ。

なぜ、こんなことが起こるのか、考えたことはあるだろうか?
心理学を学んだ経験から解説し、改善方法をお伝えします。

目次

なぜ、イライラするのか?

イライラするのは、良くないことが起こったり、思った通りに物事が運ばなかったりした時だろう。落ち着きがなくなって、集中力も欠いてしまう。負のスパイラルに陥った状態だ。きっとストレスも溜まるだろう。そんな時、あなたならどうするだろうか?お酒を大量に摂取するか、スポーツをして汗をかくか、カラオケで歌いまくるか。人によって解消法は様々だ。好きなことをやり尽くして、疲れて眠ってしまえば、次の朝、イライラはすっかり解消されていたりはする。まあ、とりあえずは。

イライラは一時的な解消法ではなくならない

でも、よく考えてみて欲しい。これでイライラは無くならないのだ。なぜなら、あなたは死んだわけではない。元気に生きて、毎日を過ごして、またイライラするのだ。このイライラは何がよくないか、と言えば、他人に悪影響を及ぼすところだ。とくに子育て中であるならば、子どもへの影響はかなり大きい。親のイライラによって、子どもの人格は歪んでしまう。その差異はあれど、これは心理学的にみて確実なこと。この状態で人間性に優れることは希だろう。そして、あなたのイライラが他人や子どもに及ぼしたその影響は、ブーメランのようにあなたに帰ってくる。

イライラ解消,劣等感,恐れ

イライラの原因はズバリ、これ

では、どうすればいいのか?ということだ。その解決方法に導くためには、まず原因を探らなければならない。イライラの原因、ズバリ言えばそれは【恐れ】だ。あなたの心を支配した恐れがあなたのイライラを作り出している。恐れとは、もっと具体化すれば[劣等感]。他人や社会の中で劣った自分を小さく感じ、心配や不安、さびしさ、悲しみを生み出し、それが周囲へのイライラに変化していく。これは一時的感情だ。

ついに責め心が生まれ、心はイビツになるばかり

そして、それが二次的に感情に移っていく。その時、責め心が増幅していくのだ。責め心とは、怒りや不機嫌、威張る、怒鳴る、恨み、憎しみ、嫉み、などだ。イライラ、イライラと心が歪み、他者へと感情をぶつける。当然、そうなると社会でも家庭でも人間関係はイビツになって、場の空気も澱んでいくわけだ。

一時的感情から二次的感情、そして最悪の現象が

この結果、何が起こるかと言えば、あなた自身に苦しみが及ぶ。人生とはある意味、すべては人間関係によって成り立っている。この基となる関係が崩れれば、思わぬところから苦しみが生まれてくる。家庭不和になり、仕事も上手くいかなくなり、ついには、病気になるかもしれない。これらは何の関係もないように見えて、実は繋がっていたりする。心理や潜在意識とはそういうものだ。科学的でないように見えて、これは科学的なことでもある。なぜなら、心理学の世界でも実証されているからだ。

イライラは人生に大きな影響を及ぼす

ただのイライラかと思っていたら、実は人生を大きく左右するようなイライラだと分かっていただけただろうか。イライラは少しずつ確実にあなたの人生を歪め、ときには取り返しのつかない事態を招くこともある。では、これを改善するにはどうすればいいのか。

真面目が一番、と思ったら危険

真面目に生きればいい、などと思ったあなたは事態をより悪くする傾向にあるから気をつけてください。真面目ではダメです。なぜなら、真面目であるほど、劣等感が大きくなりがちだからだ。キチンとするなどの完璧思考は取り払う必要がある。

必要なのは、愛だろ、愛。

必要なのは愛です。と言うと笑う人もいるかもしれない。愛って、と。実は愛には2種類ある。それは【アガペー】と【エロス】だ。
アガペーは自然発生的な無条件の愛のことだ。見返りを求めないただそこにある愛。
エロスは条件付の愛だ。痛みの緩和や快楽など、自分に望みをもたらすことを目的にした愛だ。
比べるなら、エロスは対象相手によって次々にターゲットを変えていくが、アガペーは外的要素は関係ない。ただ自分の愛をひたすらに他者に及ぼすだけ。つまり愛する対象価値をこちらから高めていく。
ついでに書くが愛とは仏教用語で、仏教では愛をいう言葉をあまり肯定的には使わない。この場合、仏教なら慈悲という表現を使うことが多い。仏教で言う愛とはエロスに近い。余談だが。

いよいよ、核心。ここがポイント

イライラを解消するための結論を書く。愛が必要だと言ったが、もっとわかりやすく言えば【朗らかで明るく】あることを心掛けることだ。これは本当に大切な心の在りよう。他者を尊重し、信じ、思いやりをもって、大好きになれば、周囲もそれに反応する。自然に感謝をされ、何かと喜んでくれ、仲良しになり、恩意識が互いに生まれる。そして、家庭が明るくなり、仕事も上手くいき、からだは健やかになる。幸福の連鎖が生まれるのだ。

そして、もうひと押し。結論をお伝えします

これは何を言わんとしているのか、分かりにくいという方にもうひと押し。つまり、イライラは恐れからきていると書いたが、恐れとは自己否定のことになる。まず、素直になり、自分を受け入れ、自分を大切にすること。ここから始まる。常に自己尊重し、朗らかで明るくなるべし。これが人生を好転させる秘訣である。お分かりいただけただろうか。

イライラ解消,笑顔

さあ、早速、実践をしましょう。必ず、人生は変わります

自己肯定感を高める実践をすぐにでもされることをオススメします。まずは、毎朝カガミに向かって自分を褒めてあげてください。自分は素晴らしい!!! 笑顔が素敵だ!!! 褒める言葉ならなんでもいい。しかし、あまり嘘っぽいのはよくない。潜在意識が否定的になるから。少しずつ自己暗示にかけていけば、必ず自己肯定感が上がってきます。さあ、カガミを用意して最高の笑顔を自分に向けましょう。

昨日よりも今日、今日よりも明日。少しずつ実践し、変わっていけば、数ヶ月もすれば、人間性が磨かれた自分があらわれる。難しいようで簡単な話です。気負わずに、まず始めてみましょう。

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この記事を書いた人

オフィス スルースカイ 代表|広告制作、WEB制作、コピーライター|フリーランス歴20年|ブログではITにまつわる情報を発信|時々、趣味の仏教をわかりやすく解説します|プログラミングや動画編集のスキルもあり|SEO上段者へ邁進中|

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