ロジクール MX Master 2Sは機能美が凝縮したマウス

ロジクール MX_Master_2S

ロジクール MX Master 2S マウスのレビューです。

いまの時代、ペンよりもこだわりが出るのはマウスだろう。トラックパッドやペンダブをお使いの方もいらっしゃるだろうが、まだまだマウスのシェア率はかなり高いはずだ。

コンピュータで図面やデザイン、動画の編集をしているとマウスの使いやすさひとつで、作品のクォリティにまで影響が及んでくる。
大袈裟な表現のようだが、キーボードよりもマウスを多用する方なら釘を打ち抜く金槌のように顎を上下に振っていただいたことだろう。

今回おすすめしたいのはロジクールのマウスだ。【MX Master 2S】という型落ちのハイエンドタイプ。2020年時点でロジクール最高位の最新のタイプは【MX Master 3】
MX Master 3もおすすめしたいところだが、何せ、MX Master 2Sを購入したばかりで、すぐに気に入ってしまったので、今回は型落ちのMX Master 2Sを紹介します。

目次

型落ちのロジクール最高位タイプをおすすめする理由

まずはこの点から書いていきます。なぜ、型落ちなのか?すごくシンプルなことです。MX Master 2Sはロジクールのハイエンド。元々値段も安くない。1万円を軽く超える商品だ。でも、型落ちだから値段は落ちている。販売直後の価格よりも、3割以上安くなっているはず。
お得に手に入るのが、何よりいい。しかも最高位だ。その機能は満足のいくものばかり。使っていて不満はない。
このMX Master 2Sを使いこなした後に、現在の最新タイプに移行すれば、新機能にさらなる感動が生まれるだろう。その前に、まず【MX Master 2S】を使うことをおすすめします。

MX Master 2S,マウス

何よりもまず道具としての質感が優れていること

さて、MX Master 2Sの特長を書いていきたい。数年前に散々レビューされていた。とにかく評判のいいマウスだ。まず、何より、手に収まる感じがいい。安定感がある。ぼくは元々、ロジクールのマウスは好みだが、これはその極み。ローエンドのタイプでも優れているものが多いが、最高位のものになると質感がグッと増す。
IllustratorやPhotoshopを長時間使っていても、肩への負担をあまり感じない。プロとしてマウスを握る人間からすれば最重要ポイント。ここを余裕で超えてくるのがロジクールの優れた点。

マウスとしての超基本機能。マウスパットがなくても、どんな素材の机上面でも、思ったところに寸分狂わずポインターが動いてくれる。細かい作業でもストレスがない。ここは見逃しがちだが、かなりしっかり設計されている。

木材でモックをいくつも作り検証を繰り返した形状

道具としての優れたこの形状を生み出すために木材でいくつものモックを作り、様々の角度から検証を繰り返して生みだしたカタチだけあって、ぼくの手が触ってすぐに惚れ惚れするレベルだった。見た目もそうだが、触った感覚に即訴えてくるところが素晴らしい。

MX Master 2S,マウス

3台のPCの間を自在に行き来できるFLOW機能

MX Master 2Sの最大の特長は[FLOW]と呼ばれる機能だろう。最初に設定さえしてしまえば、3台のコンピュータ間をスムーズに行き来でき、しかも、コピペーやフォルダーの移動も出来てしまう。さらにMacとWindowsが混在していても関係ないところが凄い。複数のPCを使っている方にしか恩恵はないが、確かに便利な機能だと思う。
ぼくは普段、その機能を使うことはあまりないが、テストはしてみた。iMacとMacBookだ。確かにこの2台を使っていることを意識することなく使える。たった1台のマウスでここまでの操作が出来てしまうのは感動的ですらある。
こちらはただマウスを移動させるだけで、PC間をポインターが自在に行き来し、1台のコンピュータを使うような感覚で3台までを使えるのだから。

ちなみにこのFLOW機能を持つキーボードもロジクールにはある。使った経験がないので、何も書けないが、興味のある方はぜひ。

MX Master 2S,マウス
専用アプリでflow設定できる

ペアリングの切り替え機能もGOOD

FLOWは確かに便利だが、マウスのウラにある切り替え機能も優れている。ボタンを軽く押すだけで対象のコンピュータが瞬時に切り替わる。1・2・3と数字が振り分けられている。
FLOWを使うほどではないが、家にあるPCを1個のマウスでやりくりしたい人には、こちらの機能をおすすめします。

筐体に配置された合計8個のボタンが秀逸

さて、筐体のことに触れていきたい。まず、MX Master 2Sにはボタンが合計8個ついている。左右の2つのボタンに中央のホイール、その上のホイールのシフトの切り替え、側面に移って、ページを切り替えるロール、その横の上下2つのボタンは進むと戻る、そして、親指が添えられるところにジェスチャーボタン。これだけのボタンがあると最初は戸惑うかもしれない。
Macユーザーならマウスのボタンは基本一つしかない。いや、いまのMagic Mouseにはボタンと呼ばれるものがまったくいない。それでも、MacユーザーにもMX Master 2Sが選ばれる理由はたくさんある。

MX Master 2S,マウス

AppleのMagic Mouseのジェスチャー機能をカバーできる

AppleのMagic Mouseだが、当然ぼくも持っている。いつもデスクの上には置いてある。Magic Mouse2だ。デザイン性にも機能性にも優れている。好んで使う人も多い。高価な品物でもある。でも、個人的にはとても使いにくいのだ。細かい作業に適さない。平べった過ぎて、手に馴染まない。長時間使うと、必ず肩が凝る。だから、ほとんど触らない。
とは言え便利な機能を備えている。マウスの表面を指のジェスチャーでスクロールしたり、画面を切り替えたり出来るのだ。これは本当に便利。並みのマウスではこれが出来ない。

ジェスチャーボタンで画面の切り替えがスムーズに

しかし、MX Master 2SにはこのMagic Mouseの機能を完全にカバーしてくれるボタンが付いている。ぼくが欲しかったのはデスクトップ間を簡単に切り替えてくれる機能。これをちょうど親指が添えられるところにあるジェスチャーボタンで出来る。様々なアプリを使い作業するぼくにとってはデスクトップを常に切り替える必要があるので、これが大変重宝している。

※それぞれのボタンは専用アプリで自在に設定できるが、デフォルトではそのようになっている。

繊細な刻みとターボの勢い、両極を備えたホイール・ボタン。

中央のホイールボタン。これも使いやすい。普段は刻みがあって、ギリギリギリと細々と動きを文字通り刻んでくれる。この絶妙な刻み具合もいい。また、ホイール上のモード切り替えボタンで解除すると、スクロールスピードが一気に加速。例えばタテに長いWEBページでも、アッと間に最下部に辿り着く。ターボ・エンジンの様な具合だ。

MX Master 2S,マウス

アプリケーションごとにボタンの割り当てができる

これらのボタンは使うアプリケーション別にボタンを設定できるのもMX Master 2Sの特長。普段、ショートカットで使っている機能をマウスは割り当てるわけだ。しっかり設定すれば、間違いなく作業効率は向上する。使わない手はない。

バッテリーを気にせずに使える点もいい

最後にバッテリー。充電はUSBケーブルで行う。これはMagic Mouseも同じだが、Magic Mouseは充電の間、亀がひっくり返ったような状態で置いておく必要がある。充電中は使えない。MX Master 2Sは頭の先にUSBを繋ぐので充電しながらでも使えるが、ほぼその必要はない。
フル充電してしまえば最長40日間使える。しかも、急速充電が出来るので、たった4分の充電で1日は大丈夫だ。

型落だからコストもいいし、ぜひお試しを

という具合に個人的には、あまり欠点が見当たらない。そして、バージョンアップするたびに、使いやすさは増している。価格は少し高いが、それだけの価値はあるマウスだ。しかも、型落ちのMX Master 2Sなら、少し無理すれば手が届くのではないだろうか。このマウスに馴れてしまったら、最新版は定価で買っても損はない、と思うはず。ぜひ、使ってみて欲しい。

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この記事を書いた人

オフィス スルースカイ 代表|広告制作、WEB制作、コピーライター|フリーランス歴20年|ブログではITにまつわる情報を発信|時々、趣味の仏教をわかりやすく解説します|プログラミングや動画編集のスキルもあり|SEO上段者へ邁進中|

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