この記事はTAの第2回になります。第1回ではTAの基本的なことをお伝えしました。
TA心理学とはどうようなものなのか、ということと、TAの核となる自我状態について紹介しました。
今回はその自我の計り方についてお伝えします。
交流分析テスト
まずは下記の質問に答えていてください。「はい」なら2点、「どちらともいえない」なら1点、「ちがう」なら0点です。それを各々の項目別に採点してみてください。
CPについての質問[批判的な親]
【CP】
■時には子どもをスパルタ式に躾ける必要があると思いますか?
■良い悪いをはっきりさせないと気がすまないことが多いですか?
■「ダメじゃないか」「・・・しなくてはいけない」という言い方をよくしますか?
■小さな不正でも、うやむやにするのが嫌いですか?
■自分を責任感の強い人間だと思いますか?
■人の言葉をさえぎって、自分の考えを主張することがありますか?
■礼儀作法にうるさいほうですか?
■最近、世の中は子どもを甘やかしすぎていると思いますか?
■規則を守ることに厳しいほうですか?
■妻(夫)や子ども・部下などが間違いをすると、すぐにとがめますか?
NPについての質問[養育的な親]
【NP】
■経済的に余裕があれば交通遺児を引き取って育てたいと思いますか?
■あなたは思いやりのあるほうだと思いますか?
■子どもや妻(夫)または部下の失敗に寛容ですか?
■人が幸福にになるのを幸福ですか?
■他人の欠点よりも、長所をみるほうですか?
■他人の世話をするのが好きなほうですか?
■子どもをよく誉めたり、頭をなでたりするのが好きですか?
■友人や家族に何か買ってあげることが好きですか?
■頼まれたら大抵のことは引き受けますか?
■人から道を聞かれたら、親切に教えてあげますか?
Aについての質問[成人]
【A】
■何かわからないことがあると、人に相談してうまく片付けますか?
■体の調子がよくないときは、自重して無理を避けますか?
■何かするときに、自分にとって損か得かよく考えますか?
■物事はその結果まで予測して行動に移しますか?
■誰かを叱るまえに、よく事情を調べますか?
■様々な本を読むほうですか?
■仕事は効率的にテキパキを片付けていくほうですか?
■時間をうまく活用していますか?
■何ごとも情報を集めて冷静に判断するほうですか?
■あなたは感情的というより、理性的なほうですか?
NCについての質問[自然な子ども]
【NC】
■遊びの雰囲気に楽に溶け込めますか?
■「わぁ」「すごい」「かっこいい」などの感嘆詞をよく使いますか?
■マンガや週刊誌を読んで楽しめますか?
■子どもと一緒に羽目を外して遊べますか?
■好奇心が強いほうですか?
■元々、わがままな面が強いほうですか?
■子どもがふざけたり、はしゃいだりするのを放っておけますか?
■言いたいことを遠慮なく言うことができますか?
■人前で唄うことが好きですか?
■嬉しいときや悲しいときに、顔や動作にすぐにあらわれますか?
ACについての質問[従順な順応な子ども]
【AC】
■内心では不満だが、表面では満足しているように振る舞いますか?
■イヤなことをイヤと言わずに、抑え込んでしまうことが多いですか?
■人からどう評価されるか、気にするほうですか?
■他人の顔色を見て行動するようなところがありますか?
■あまりに良い子でいるため、いつか爆発するようなことがあるかもしれないと思いますか?
■あなたは劣等感が強いほうですか?
■無理してでも、他人から良く思われようと努めていますか?
■思ったことが言えず、後から後悔することがよくありますか?
■あなたは遠慮がちで、消極的なほうですか?
採点とエゴグラム表
CP 点 / NP 点 / A 点 / C 点 / AC 点
では、それぞれの点数を書き込んください。
その点数を下記の棒グラフにしてみてください。
どのような表になったでしょうか?
一応、断っておくと、本来このテストを行う際は、どのエゴ状態の質問であるのかは伏せてやります。そうしないと正確な自我状態が計れないからですが、ここでは個人的なことなので自主的な計らいで行ってください。
参考までに、ぼくの自我状態を下記に添付します。
CP 3点 / NP 11点 / A 12点 / C 12点 / AC 8点
という点数を棒グラフにしました。
これで何がわかるのか、といいますと、自我がどこにエネルギーが流れやすいかということが一目で理解できます。ぼくの場合ですが、AとNCです。つまり冷静で少し子どもっぽいところがあって、頑固オヤジ的な部分が非常に弱いことが分かります。実は、これはTAを学んで変化があった後の表です。意図的にNCが強くなるように矯正しました。それまではNCが弱く、CPのほうが強かったです。
まずは、この自我のエゴグラフを認識してください
まずはこれで自我を理解します。意外と自分が知らない自分があらわれることもあります。
そのあらわれた自我を元にTAは進んでいきます。
では、詳しくはまた説明いたします。
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