自動車を所有するべきか。金銭的な余裕がない。でも欲しい。
それならば、田舎住まいで車がないと生活が出来ないという方以外は、自動車を暫く所有しない、という選択肢を加えてみてはいかがでしょうか?
なぜなら、電車の駅に徒歩圏で生活していれば、自動車は必要ないからです。
これは断言できます。現代人は車に依存しすぎている。
実際に、ぼくは暫く自動車を手放すことにしました。かなり不便になるのではないか、と思いましたが、むしろ、その逆でした。車がないほうがメリットは大きいです。
では、その理由をお伝えしたいきたいと思います。
車はなくても生きていける
ひとつ断っておくと、ぼくは自動車は好きです。運転は楽しい。
でも、手放してみて、しみじみ、なくても問題はないと結論づけました。
それはレンタカー業界が花盛りで、必要な時はレンタルすれば充分なのと、自動車がなければ行けないと思い込んでいる場所でも、行けてしまうことに気付いたからだ。
最近の若い人は自動車免許すら所持していない割合が高い。
合理的な選択だと思う。若い頃に自動車を持つ必要はない。なぜなら金銭的負担が大きいし、今どき自動車免許証よりも、エクセルやパワーポイントなどPCに精通している人のほうが就職などにも有利だ。都会ならインフラも整っている。とくに自動車は必要ないだろう。これも時代性。
現代人は車に依存しすぎている
現代人は自動車に依存しすぎている、と前文で書いた。なぜなら、車に乗っていると、何処にでも車で向かおうとする。電車が縦横に走っている都会のど真ん中でさえ車で乗り付け、高額な駐車場料金を払って駐める。これが果たして合理的と言えるだろうか。
これは明らかに車に依存している。こんな人は歩いて5分の近所のコンビニでさえ、車に乗って行くはず。図星ではないだろうか?
かく言うぼくもそのタイプで依存者だった。どこに行くにも車で向かい、次第に日常的に歩くことがなくなっていった。
そして、腰痛持ちになった。暫くはそれが車が原因であることすら気がつかなかった。ここまでくると病気も同然。
車を所有しないメリット
さて、ぼくは車を所有しない選択をした。その事情は諸々あるが、ちょっと車から離れてみようと思ったのは事実だ。その期間は現在で3年目。では、その間にどんなことが起こったかご紹介しよう。
電車生活に切り替えて、すぐに戸惑ったが。。。
自動車から離れたその翌日。まず戸惑ったのは電車の乗り方。暫く乗っていなかったので、電車の乗り方すら忘れていた。しかも、いまは切符を買って乗る、という習慣さえ薄れつつある。改札にカードをかざして乗る人々を見て、未来にタイムスリップした気分だった。それぐらい、ぼくは普段、電車に乗ることがなかった。
まず、電車のリハビリから始まる。電車も普段乗らないと勘所がわからない。どれをどのように乗ればいいのか。少しポイントを押さえれば、どこに行っても迷うことはない。でも、これが全く出来ず、かなり焦ったことを覚えている。
実はバスは便利な乗り物。使わないと損
電車を覚えた頃、次はバスだ。バスも馴れが必要だ。ぼくには新しい発見だったのだけれど、バスの乗り方を覚えると、案外どこへでも行ける。電車と電車の間にバスを挟むと、ショットカットになったりするのだ。
都心に住まわれている方はバスに疎かったりするので、ぜひ一度、周辺を走るバスの路線図を調べてみることをオススメします。きっと新しい発見があるはず。
タクシーだってある。車を所有するよりもコスパは高い
さて、バスに馴れてくると、何処へでも行けるようになる。どうしてもダメならタクシーに乗る。これで万全だ。タクシーは高いと思われる方もいらっしゃるだろうが、自動車を所有することに比べれば、そんなことはない。車の維持費のほうが遙かにコスト高。これは間違いない。
移動時間が情報収集タイムになる
もうひとつ付け加える。それは電車やバス、タクシーの生活が中心になると本やSNS、動画でニュースや情報をチェックする時間ができる。車に乗っている者よりも勉強時間を無理なく確保できるのだ。このメリットは大きい。いまの時代、良質の情報をいち早く掴んだ者がビジネスや社会をリードしていく。このことで自分が思う人生を歩みやすくなるのは確かだ。
車は金喰い虫だと言うが、本当にその通りだ
さて、経済的なことの続き。電車やバスに馴れてくると、かなり経済的に余裕のある生活モードに突入していることに気付くはずだ。自動車がどれだけ贅沢品であるのか実感する。これは車種に関係なく。
・ガソリン代
・高速代
・月極の駐車場代
・自動車税
・重量税
・自動車保険代
・車検代
これだけで済めばいいが、先々での駐車場料金が別に必要だし、タイヤも定期的に交換する。バッテリーや電球、その他、まだまだ費用は必要。たまに違反切符を切られたら、それを納める必要もある。こうなると自動車のメリットを探すほうが大変だったりする。
自動車を否定しているわけではない。愛好家は生活費を削ってでも乗るほうを選ぶだろうし、自動車には様々な魅力があるのも事実だ。ぼくも自動車は好きだし、乗っていてワクワクする。
ただ、所有するのはかなりでデメリットも存在することを、きっちり頭に入れておく必要はある。
灯台もと暗し。徒歩生活で気付く近所の魅力
自動車という乗り物は、景色をぶっ飛ばしていく。これを実感した。なぜなら、歩くことが増えたからだ。それまで車で通っていた道を徒歩で行くと、様々なことに気付く。好奇心を掻き立てられる路地があったり、おしゃれなカフェがあったり、近所のお寺の掲示板の文言が気が利いていたり、と車では出会うはずのなかった景色や場所に辿り着くのだ。これは人生を豊かにしてくれる要素になる。
あら、不思議。腰痛も治り、健康体に変身
そして、1年もたった頃、歩いていて、ふと思うはずだ。からだが軽い、と。まあ、人それぞれと言われればそれまでだが、車に乗らない選択をすると、とにかく歩くことになる。ぼくの場合は2駅くらいなら徒歩で行く。それが習慣になった。車に乗っていた頃は、100mだって車で移動していたのにだ。1kmも2kmもへっちゃらになった。
そして、もうひとつの嬉しい誤算。それは、腰痛が消えてなくなったことだ。車に乗っていた頃、あれだけ定期的にやって来た腰痛が、ご無沙汰になり、ついには失踪してしまった。いまでは腰痛さんは行方知らずだ。
まとめ
自動車を所有しない選択をすると
・お金が貯まる
・歩くことが増え、健康体になる。
・移動時間が情報収集、勉強タイムとなり、スキルアップ。
・経済的な余裕が出来る。
・歩く速度の風景の中に、徒歩圏内の魅力を発見。
とまあ、メリットはまだまだある。
自動車が好きな人は、車を手放したら必ず禁断症状があります。でも、それに耐えて、視点を変えた生活をすることで、自動車のさらなる魅力の発見に繋がることも考えられる。
一度、離れてみるのも面白い。
最後に
どうでしょうか?車を所有するのとしないのとでは、普段の生活に差が出ます。そうは言いながらも、ぼくはレンタカーを借り頻繁に車の運転はしている。少なくとも週一のペースでは乗っているはず。多いときは、もっと乗る。それでも経済的には所有しないほうがいい。
とは言いつつ。。。
日常的に歩く習慣が付き、電車やバスに乗ることが億劫ではなくなったので、ここまできたら、所有してもいいかな、とは思っている。きっと、自動車を所有しても、その時々で車に乗らない選択を出来るようになったはずだからだ。依存症から抜けたかも。
だから、また車を所有してみようかと思う昨今です。
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