20世紀の末、香港映画は輝いていた。
ブルース・リーが世界的なスターになったことで、カンフー映画ブームとなり、日本のドラマにも香港映画の影響が見られ、まもなくジャッキー・チェンが香港映画を牽引し、アジアを席巻。そして、全世界へ。
香港映画は一大ムーブメントとなり、カンフー以外でも、ガンアクションやコメディが高く評価され、その中心にいたのが、チョウ・ユンファだ。
香港映画の帝王
チョウ・ユンファ
香港映画の帝王と呼ばれたチョウ・ユンファ。コメディから硬派なハードボイルドまでこなす非常に稀なスターである。日本の俳優、小林旭に似ていると言われてるが、むしろ若い頃の山崎努にそっくりだ。それはユンファを生み出した香港の名匠ジョン・ウー監督が黒澤映画に心酔しており、山崎努に似たチョウ・ユンファを起用してのではないか、と筆者は思っている。
さて、ここに紹介するのはそのチョウ・ユンファの主演作品である。
香港映画に革命を起こした[男たちの挽歌]
ユンファの主演作は大変、数が多く代表作もいくつかある。その中でも1986年の[男たちの挽歌]はチョウ・ユンファを世界的なスターへとの伸し上げた作品であることは間違いない。それまで香港映画と言えばブルース・リーかジャッキー・チェンに代表されるカンフーが代名詞だったが、この作品から香港ノワールという新たなジャンルが確立された。
その中でも秀逸だと思われる作品のひとつが、この[狼/男たちの挽歌・最終章]だ。
前項でも紹介したが、ユンファの出演作品に男たちの挽歌シリーズがある。3作品制作されている。ユンファの代表作たちだ。もちろん、どれも秀逸である。
[男たちの挽歌][男たちの挽歌Ⅱ][男たちの挽歌Ⅲ/アゲイン 明日への誓い]※邦題
この狼にも男たちの挽歌と付けられているが、この3シリーズとはまったく関係のない作品。何が最終章なのかさっぱりわからないw…
この作品だけで完結している。
この映画を買い付けた日本の配給会社が男たちの挽歌シリーズにあやかって付けたタイトルなのだろうが…、ちょっと安易すぎないか、と当時は思っていたが今は大人の事情を汲んで、これで良かっかも、と思ったり…。
共通点としては、制作/ツイ・ハーク、監督/ジョン・ウー、そして主演がチョウ・ユンファということである。
[狼/男たちの挽歌・最終章]
さて、本題。
この作品の見どころはガン・アクションだ。80年代に流行した2超拳銃ばバンバン登場する。このテイストの作品を香港ノワールというジャンルが確立したほど、人々は熱狂した。
ユンファが演じるのは凄腕の殺し屋。ただの殺し屋ではない。非情に徹しきれない心優しい殺し屋だ。人を殺めることに心が痛み、引退を考えていた。
そんな時、殺しの仕事の最中、女性歌手を巻き込み、彼女を失明させてしまう。ユンファは彼女の視力を取り戻すため、海外で手術が出来る費用を稼ぐため、大金のかかった仕事を受ける。それを最後の仕事と決めて。しかし、取り掛かった殺しの仕事に罠があり、ユンファは追い込まれていく。
ダニー・リー演じる刑事がここに絡み、殺し屋であるユンファと刑事であるリーがタッグを組んで巨大なマフィア組織に闘いを挑む、というワクワクするストーリーだ。
チョウ・ユンファの知らない世代も、知っているけど観ていない方も、ぜひこの機会に観て欲しい名作です。アクション好きはとくに!!
[狼/男たちの挽歌・最終章]を観るならココ
この作品を観るなら、U-NEXTがおすすめです。最初の1ヶ月は無料なので、作品を観終わったら、退会すれば、無料で鑑賞できますよ。いまのところ、無料で[狼/男たちの挽歌・最終章]を観られるのはU-NEXTだけ。下記から、どうぞ。
世の中には数多くのサブスク動画サイトがありますが、一番のおすすめはU-NEXTです。月額が高いようで実はコスパは一番。多ジャンルの作品が網羅されていて、しかも雑誌が無料で読めます。ぜひ、無料でお試し入会して中を見て判断してください。
[狼/男たちの挽歌・最終章]はamazonでも観られますが有料です。こちらもぜひ、チェックしてみてください。
■おすすめ記事
尾崎 豊の曲【ベスト10】〜アラフィフの筆者が選んだ〜