ぼくは毎日、仕事場をノマドしている。
近所の喫茶店やスタバ、ファミレスなどを仕事場にしながら、グルグル巡る習性がある。
そんなことをしていると、様々な人種の人を見ることになる。
その殆どは、勉強に励む学生らしき人。
意外と仕事をしている人は少ない。これはぼくの近所の傾向だと思う。
都会のスタバはオフィスから逃れてきたビジネスマンが殆どだ。
きょうは資料を読むことがことがメインだったので、長時間、腰を落ち着ける必要がなく軽くマクドナルドで100円コーヒーを飲みながら、iPadを開いていた。
店内はコロナウィルスによる影響で休校になったからだろう。学生さんたちがたくさんいた。
小学生やもっと幼い子どもたちも。
最悪の叱り方を見たので思わずツイートした
とその時、隣の席で起こったエピソードをtwitterに上げた。
マクドで珈琲を飲んでいたら
— throughsky (@throughsky18) March 3, 2020
隣で5才位のお嬢ちゃんがカップを倒し、テーブルが水浸しに
わざとではない
するとお母さんが激怒り💢
お前、しばくぞボケ‼️と
娘の存在自体を否定した
これは絶対にしてはいけない
子どもに恐怖を植え付け、
卑屈にさせる
将来、人間性を損なう原因に
叱り方は大事
娘を叱る親の言葉があまりに汚いので驚いた
正直、ぼくも驚いた。いまどき、公衆の面前で、こんな叱り方をするお母さんがまだいるんだ、と。大阪弁丸出し。いや、河内弁かな。元々、気性の荒い性分なのだろう。
娘さんは、ただ、コップの水をこぼしただけのことだ。誰だってやる失敗。
ぼくも、よくやる。きのうも仕事の打ち合わせ中にお茶をテーブルにこぼして、社長の奥さまに拭いていただいた。面目ない。。。とは思うけれど、つい、やってしまう。
いきなり、お母さんが怒鳴ったものだから、周りの人もびっくりしたと思う。ぼくもびっくり。すぐにこのツィートをアップしたのだけれど、多分少し動揺していたので、的確でない箇所があった。
ぼくのツィートを的確に補っていただいた
その的確でない箇所をチャレンジさんという方が補っていただいた。
それが下記のリプだ。
しばくぞ、ボケ!
— チャレンジ🧩月収6桁から7桁へ (@challenge0402) March 3, 2020
は怒りに任せて怒っているだけで、行動を叱るのとは一線を画している😭
「次同じことをしないために、どんなことに気をつけたらいいか、ママに教えて👩」
と言ってあげれば、子どもも、お母さんも周りの人たちも胸を撫で下ろす😳
まさにその通りで、この場合は子どもの単純な失敗にすぎない。
このお母さんはさらに最悪の行動を取った
このお母さんがこの後取った行動も最悪で、店員さんを猫なで声で呼んで来て、
「すみません。ご迷惑をおかけして」と店員に平謝り。
店員さんは、いいですよ、と言いながらテーブルを拭いていた。
するとお母さんが「あんたが悪いんじゃ!!こんなに迷惑をかけて。店員さんに謝れ!!」と娘に向かって言った。これは最悪のパターンだ。この場合、親が謝ればそれでいい。娘の失敗を庇う姿勢が大事だ。娘が悪いのではない。失敗したことが迷惑になっただけ。
まだ、続ける。もう娘さんがあまりに惨めだ
そして、さらにこのお母さんはまだ続けるのだ。
「あぁ〜、気分が悪い。腹が立ってジュースの味がわからん。もう、あんたが全部悪い」
はい、ジ・エンドです。
何度も書くけど、娘さんはまったく悪くない。悪いのは、水がこぼれたという現象。または、失敗。この場合の失敗は叱る必要はまったくない。娘の教訓にしてあげればそれでいい。ぼくのツイートの補ってくれたチャンスさんのおっしゃる通りだ。
心理学的観点から言えば、このお母さんのままで育てられ続けたら、娘さんには必ず潜在意識の根底に恐怖が根付く。この恐怖とは、コンピュータで言えばウイルスのようなもの。いつか必ずバグを起こし、人生を左右する出来事に遭遇した時、悪い方向へと向かう選択をする。それは彼女の無意識の領域が決断する。
このままの子育てだと娘さんの人生は良くならない
もし娘さんご本人が人生のどこかで、そのことに気づき、潜在意識を掘り起こし、この恐怖というウイルスを撲滅する機会があれば問題はない。でも、多くの人はその恐怖を抱いたまま、不幸な人生を歩むことになる。不幸というのは物理的なことではない。もっと内面に寄ったことだ。
これは何も特殊なケースではない。
実は殆どの人がこのケースに当てはまることが多い。
潜在意識を恐怖に支配されているという意味で。
TA心理学には【幼児決断】という言葉がある
TA心理学では、親の子に対する態度により、子どもは幼児の頃に決断をする。
その決断とは、自分はどのように生きるのかを決めてしまうのだ。
失敗による恐怖を植え付けられれば、失敗しない代わりに挑戦もしない、人に迷惑のかからないためだけの人生を選択していく。この選択は彼女の幸福には決して繋がらない。
なぜか。それは自己愛を失うからだ。自分を心から愛せない人間は他人も愛せない。
親から絶対的な無償の愛を受け続けなかった子どもは命を粗末にしやすい傾向にある。
それが幼児決断だ。
TA心理学とアドラー心理学とは、この根本がまったく違うので、そこは断っておく。
子育てに成功した親はいないからこそ、親の躾けが必要だ
子育てに完全に成功する親は極希だ。
でも、このポイントを押さえておけば、子どもは伸び伸びと人の視界を気にしない、自分が望む人生を歩んでいける。それは、社会的成功に結びつきやすい。失敗ぐらいでは挫けない。
なぜなら、親の愛をたっぷりと受けていれば、自己愛が強く、心がタフになる。
失敗に恐怖も感じない。優秀な人は失敗は学びだと理解している。
躾けが本当に必要なのは、親なのではないかと最近つくづく思う。
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