【2026年版】WordPressで使うレンタルサーバーの選び方と比較【制作歴20年の実運用視点】

WordPressでサイトを作るとき、最初にぶつかるのがサーバー選びです。そして多くの比較記事は「速い」「安い」と書くだけで、数年運用したあとに何が起きるかまでは書いていません。

私はOffice ThroughSkyという屋号で、2004年からWeb制作を仕事にしています。20年のあいだに、自社サイトとクライアントサイトを合わせてかなりの数のサーバーを契約し、そして何度も乗り換えてきました。この記事は、その視点で2026年8月時点の各社を整理したものです。

この記事は2026年8月10日に全面改訂しました。各社の料金・プラン構成は2022年から大きく変わっています。特に「お名前.com」と「さくら」は前提そのものが変わりました。

目次

結論:2026年8月時点のおすすめ

先に結論から書きます。用途別に、これだけ押さえておけば十分です。

あなたの状況おすすめ月額(税込)
迷ったらこれ。ブログも仕事もエックスサーバー スタンダード990円〜
とにかく速さ重視ConoHa WING ベーシック649円〜
費用を最小にしたいさくらのレンタルサーバ スタンダード500円〜
まず試したい・小さく始めるロリポップ ライト330円〜
アクセス集中が想定されるmixhost プレミアム968円〜(初回)
ドメインとまとめたいお名前.com ベーシック2,398円

※ 月額は各社の最長契約・キャンペーン適用時の最安値です。2026年8月10日時点。

2022年から2026年で、何が変わったのか

この4年で業界の前提はかなり動きました。古い比較記事を読んでいる方は、まずここだけでも確認してください。

1. さくらの弱点だった「プラン変更できない」が解消された

以前のさくらのレンタルサーバは、契約後に上位プランへ移れないのが最大の弱点でした。2026年現在は上位プラン変更に対応しています。月額500円からという価格を考えると、この変更はかなり大きい。私が長年さくらを勧めにくかった理由が、ひとつ消えました。

2. お名前.comは「安いサーバー」ではなくなった

かつてのRSプランは月1,300円前後で、コスパで選ぶ選択肢でした。2026年現在は「ベーシック」1プランに集約され、月額2,398円です。1TBの大容量で最低利用期間なしという特徴はありますが、価格を理由に選ぶサーバーではなくなりました。

3. ロリポップが速くなった

ハイスピードプラン以上でLiteSpeedを採用し、同社は「WordPressの表示速度No.1」を掲げています。「安いけど遅い」という以前の評価は、少なくともハイスピードプランには当てはまりません。

4. 表示価格が「初回だけ」のケースが増えた

これが一番注意してほしい点です。比較サイトに載っている月額が初回契約時だけの価格で、更新時には5割前後上がることがあります。契約前に必ず「更新料金」を確認してください。

サーバーを選ぶ基準は、実は3つだけ

20年やってきて、本当に効いてくるのはこの3点だと思っています。

基準1:更新時の料金はいくらか

初回価格ではなく、2年目以降に毎年払う金額で比べてください。サーバーは一度決めると数年使います。年間で数千円の差は、5年で数万円になります。

基準2:あとからプランを上げられるか

最初から大きなプランを契約する必要はありません。むしろ小さく始めて、必要になったら上げられるかのほうが重要です。アクセスが増えてから移行するのは、想像以上に手間がかかります。

基準3:自動バックアップが無料で付いているか

これは実務での実感です。WordPressが壊れるときは、たいてい何の前触れもありません。プラグインの更新、テーマの不具合、ちょっとした操作ミス。復元できるかどうかが、被害の大きさを決めます。バックアップが有料オプションのプランは、その分を月額に足して比較すべきです。

逆に、初心者向け記事でよく強調される「転送量無制限」「マルチドメイン無制限」は、個人サイトではまず上限に触れません。判断材料としては優先度が低いと考えています。

主要6社を比較する【2026年8月】

サーバー最安月額(税込)ディスク無料お試し自動バックアップ独自ドメイン無料
エックスサーバー990円〜(36ヶ月)500GB NVMe10日間無料最大2つ
ConoHa WING649円〜(36ヶ月)500GB SSDなし無料(14日分)最大2つ
ロリポップ330円〜(ライト)350GB SSD10日間有料オプション2つ(ハイスピード以上)
さくらのレンタルサーバ500円〜(36ヶ月)300GB SSD14日間標準搭載—
mixhost968円〜(初回・3年)—30日返金保証無料(ライト除く)—
お名前.com2,398円1TB SSD—無料(14日)2つ

※ 各社とも初期費用は無料です(さくらのマネージドサーバを除く)。

各社の詳しい評価

エックスサーバー|迷ったらこれで間違いない

国内でもっとも実績のあるサーバーのひとつです。私自身、もっとも長く使ってきました。

スタンダードプランは通常990円(36ヶ月契約)です。エックスサーバーはほぼ常時なんらかのキャンペーン(直接値引きやキャッシュバックなど)を実施しているので、急がないなら公式サイトで割引内容を確認してから申し込むのが賢い選択です。

  • 強み:情報量が圧倒的。トラブル時に検索すれば必ず答えが見つかる
  • 強み:10日間の無料お試しがある
  • 強み:自動バックアップが標準で無料
  • 弱み:最安ではない。価格だけなら他社が有利

クライアントのサイトを預かるときは、いまでもエックスサーバーを選ぶことが多いです。理由は速度ではなく、何かあったときに情報が見つかること。これは実務では想像以上に重要です。

▶︎ エックスサーバーの公式サイトを見る / 詳しい解説はエックスサーバーの記事へ

ConoHa WING|速さを最優先するなら

GMOインターネットが運営。2026年7月の自社調査でも「サーバー処理速度No.1」を掲げています。ベーシックプランは36ヶ月契約で月額649円から。

  • 強み:速い。表示速度を重視するなら第一候補
  • 強み:WordPressかんたんセットアップで最短10分で開設できる
  • 強み:電話・メールサポートあり(2022年時点の「サポートが薄い」は現在は当てはまりません)
  • 弱み:無料お試し期間がない
  • 弱み:WINGパックは途中解約ができない

「途中解約できない」点は、長期契約するほどリスクになります。まず12ヶ月で始めて、続けられそうなら次回に長期契約する。この順番をおすすめします。

▶︎ ConoHa WINGの公式サイトを見る / 詳しい解説はConoHa WINGの記事へ

さくらのレンタルサーバ|2026年、評価が上がったサーバー

1996年創業の老舗。スタンダードプランが月額500円(36ヶ月一括)で、大手のなかでは最安級です。

冒頭に書いたとおり、以前の最大の弱点だったプラン変更に対応しました。加えてCDN(コンテンツブースト)の無料枠、バックアップ&ステージング機能も標準です。14日間の無料お試しもクレジットカード不要。

  • 強み:価格が安い。しかも老舗の安心感がある
  • 強み:14日間、クレカ登録なしで試せる
  • 強み:上位プラン変更に対応した
  • 弱み:コントロールパネルの操作感は、正直よくない
  • 弱み:最速ではない

▶︎ さくらのレンタルサーバの公式サイトを見る / 詳しい解説はさくらレンタルサーバーの記事へ

ロリポップ|まず小さく始めたい人に

GMOペパボが運営。エコノミー121円、ライト330円、ハイスピード660円という価格帯で、とにかく初期費用を抑えたい人向けです。

WordPressを使うならライト以上。ただし本気で運用するならハイスピード(LiteSpeed採用・電話サポート・ドメイン2つ無料)を選んでください。

  • 強み:業界最安級。10日間クレカ不要で試せる
  • 強み:ハイスピード以上ならLiteSpeedで十分速い
  • 弱み:自動バックアップが有料オプション(エンタープライズを除く)
  • 弱み:安いプランはWordPress運用に力不足

ライトプランを選ぶ場合、バックアップ料金を月額に足して考えてください。ハイスピードとの差額は、思ったほど大きくありません。

▶︎ ロリポップの公式サイトを見る / 詳しい解説はロリポップの記事へ

mixhost|アクセス集中に強い、ただし価格に注意

2016年創業。クラウド構成とLiteSpeedにより、アクセス集中に強いのが特徴です。稼働率99.99%保証、30日間返金保証もあります。

必ず確認してください。mixhostの表示価格は初回契約時のみの割引価格で、更新時は通常料金に戻ります。たとえばプレミアムプランの1年契約は初回1,078円ですが、更新は1,738円です。「安い」と思って契約すると2年目に驚きます。

  • 強み:アクセス集中に強い。テレビ・SNSでの露出が想定されるなら有力
  • 強み:30日間返金保証があるので実質的に試せる
  • 強み:cPanelなので制作者には扱いやすい
  • 弱み:更新時の価格上昇が大きい
  • 弱み:電話サポートがない

▶︎ mixhost  / 詳しい解説はmixhostの記事へ

お名前.com|ドメインと一本化したい場合のみ

2026年現在、レンタルサーバーは「ベーシック」1プランのみ・月額2,398円に集約されています。1TBの大容量、独自ドメイン2つ永久無料、最低利用期間なしという構成です。

正直に書くと、価格だけで見れば他社のほうが有利です。ドメインをすでにお名前.comで管理していて、請求を一本化したい。そういう理由がある場合に検討する選択肢だと考えています。

  • 強み:1TBの大容量。最低利用期間なし
  • 強み:ドメイン管理と窓口を一本化できる
  • 弱み:月額2,398円は他社の2〜4倍
  • 弱み:「サービス維持調整費」が別途加算される

▶︎ お名前.comの公式サイトを見る / 詳しい解説はお名前.comの記事へ

よくある質問

Q. 契約期間は何年にすべきですか?

初めてなら12ヶ月をおすすめします。36ヶ月は確かに安いのですが、途中解約できないサービスが多く、続くかどうか分からない段階で3年分を前払いするのは合理的ではありません。1年続いたら、次回に長期契約へ切り替えてください。

Q. あとから他社に乗り換えられますか?

できます。各社が無料の移行ツールを用意しています(ConoHa WINGの「かんたん移行」、mixhostの「らくらく引っ越し」など)。ただし完全自動でうまくいかないケースもあるので、移行前のバックアップは必須です。

Q. 無料サーバーではダメですか?

ビジネス目的ならおすすめしません。広告が入る、独自ドメインが使えない、サービス終了のリスクがある、といった制約があります。月500円前後で解決する問題に、そこまでのリスクを取る意味は薄いと思います。

Q. サーバーを速くすれば検索順位は上がりますか?

直接的には上がりません。表示速度はGoogleの評価指標のひとつですが、順位を決める要素のごく一部です。サーバーを速くしても、中身が薄ければ順位は上がりません。まずコンテンツ、次に速度、という順番で考えてください。

まとめ

  • 迷ったらエックスサーバー。情報量と安定性で失敗しにくい
  • 速さ重視ならConoHa WING。ただし途中解約不可に注意
  • 費用最優先ならさくら。2026年に評価が上がった
  • 比べるのは初回価格ではなく更新価格
  • 契約はまず12ヶ月から。長期契約は続いてからで十分

サーバー選びで悩む時間は、正直あまり生産的ではありません。上のどれを選んでも、個人サイトなら大きく失敗することはない。それよりも、早く決めて中身を作る時間に回すことをおすすめします。

次に読むなら、テーマ選びの記事へどうぞ。→ 【損しない】おすすめのWordPressテーマ

エックスサーバー社が運営するもう一つのサーバーについては、シン・レンタルサーバーの記事で解説しています。

そもそも自分で作るべきか迷っている方は、【2026年版】AIでホームページはどこまで作れるのかもあわせてどうぞ。

※ 本記事は2026年8月10日時点の各社公式サイトの情報をもとに作成しています。料金・プランは変更される場合があるため、契約前に公式サイトでご確認ください。一部にアフィリエイトリンクを含みます。

このページを書いたのは

Office ThroughSky(オフィス スルースカイ)
2004年創業/Web・広告・コンテンツ制作。印刷物が主流だった時代からWeb、動画、AI活用まで、20年以上この仕事の変化を現場で見てきました。

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この記事を書いた人

オフィス スルースカイ 代表|広告制作、WEB制作、コピーライター|フリーランス歴20年|ブログではITにまつわる情報を発信|時々、趣味の仏教をわかりやすく解説します|プログラミングや動画編集のスキルもあり|SEO上段者へ邁進中|

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